
第10章 自宅でできる?オンライン処方の現状と課題
通院不要で始められる時代へ
近年、コロナ禍をきっかけに一気に普及した「オンライン診療」。ダイエット注射も例外ではなく、自宅で医師の診察を受け、薬を配送してもらうスタイルが急増しています。
この章では、オンライン処方のメリットと注意点、そして実際に始めるための流れについて詳しく解説します。
オンライン処方の仕組み
1.Webでクリニック予約
専用サイトやアプリで診療予約を行い、問診票を入力。
2.ビデオ通話による診察
スマホやパソコンを使って、医師と対面での診察を実施。体重や生活習慣について聞かれる。
3.処方決定後、薬が配送される
診察結果に基づいて処方が決まり、最短で翌日には自宅に薬が届く。
メリット
✔ 通院の手間がない
忙しい人や地方在住者にとって、オンラインで完結できるのは非常に大きなメリットです。
✔ プライバシーが守られる
クリニックに通う必要がないため、「ダイエットで医療機関に通っている」と他人に知られる心配がありません。
✔ 料金が明確
多くのオンラインクリニックでは、初診料・再診料・薬代・送料がセットになった定額プランがあるため、コストの見通しが立てやすいです。
デメリットとリスク
⚠ 実際の身体チェックができない
対面診療に比べて血液検査や身体診察ができないため、見逃されるリスクがゼロではありません。
⚠ 自己管理が必要
注射の管理や副作用への対処を自分で行う必要があります。医療知識がないと、不安になる場面もあるでしょう。
⚠ 信頼できるクリニック選びが重要
中には粗悪なサービスや、効果の薄い薬を高額で販売する業者も存在します。口コミや実績をよく調べることが重要です。
実際の利用者の声
「仕事が忙しくても続けられるのが嬉しい」
「自宅で気軽に始められる反面、体調管理はしっかり意識するようになった」
「LINEで医師とやり取りできるので安心感があった」
このように、便利さと引き換えに“自己責任”が求められるという意見が多く見られます。
オンライン診療を選ぶ際のチェックリスト
・医師免許のある医師が診療しているか
・過去の口コミや利用者数が信頼できるか
・LINEやチャットなど、相談しやすいサポート体制があるか
・料金体系が明確であるか
・初診後もフォローアップ体制があるか
結論:自宅で始める時代、でも“選ぶ力”が求められる
オンライン処方は、忙しい現代人にとって理想的な選択肢のひとつです。
しかしその一方で、自分の体調管理能力や情報リテラシーが必要不可欠。信頼できる医療機関を選び、自分の責任で取り組むことが、成功への近道です。
次章では、「保険適用されるの?費用とコストの実態」について深掘りしていきます。
第11章 保険適用されるの?費用とコストの実態
気になるお金の話をしっかり整理
「ダイエット注射って高そう…」「保険は使えるの?」
治療を継続するうえで、最も現実的な問題が“費用”です。この章では、注射にかかるコストの内訳と、保険適用の有無についてわかりやすく説明していきます。
保険は適用されるのか?
結論から言えば、「美容目的でのダイエット注射は、原則として健康保険適用外」です。
例:GLP-1の場合
・保険適用されるケース:2型糖尿病の治療目的で医師が処方する場合(BMIや血糖値、HbA1cの数値など一定の基準あり)
・保険適用されないケース:体重減少・ダイエット目的、健康体への使用、美容目的
つまり、「痩せたいから使いたい」という場合は自費診療となり、すべて自己負担となります。
実際にかかる費用の目安

※価格はクリニックや地域、注射の種類によって変動します。
オンライン処方の料金体系
オンラインクリニックでは、次のようなセットプランが多く見られます。
・月額固定プラン:月額25,000〜35,000円で診察・薬代・送料込み
・定期配送プラン:2ヶ月ごとに注射をまとめて配送、多少割引があることも
明確な料金表示がされているクリニックを選ぶのが安心です。
費用対効果をどう考えるか?
月に2〜4万円かかるとなると、「高い」と感じるかもしれません。しかし、他の痩身エステやパーソナルジム、脂肪吸引などと比べると、手軽で身体への負担も少ないと感じる人も多いです。
大切なのは「投資に見合うだけの効果を得られるか?」という視点。
食事習慣や生活を変えることができれば、その後の維持費用はほぼゼロになります。
結論:自費診療だからこそ「計画的に使う」意識を
保険が使えない以上、注射は“自己投資”です。
だからこそ、無駄にしないよう「短期間で最大の効果を出す」戦略が重要です。費用面の負担を抑えるには、信頼できる医療機関を選び、医師と相談しながら効率よく続けていくことがカギです。
次章では、「サプリと併用できる?他のダイエット法との相性」について解説します。
第12章 サプリと併用できる?他のダイエット法との相性
注射“だけ”に頼るのはもったいない?
GLP-1などのダイエット注射は非常に強力ですが、だからといって「注射だけ打っていればOK」というわけではありません。
実は、サプリメントや運動、食事法と組み合わせることで、より効果的に体重を落とすことができるのです。
この章では、注射と相性の良いダイエット法やサプリの選び方について解説します。
併用してもOKなサプリとは?
ダイエット注射と相性がよいとされる代表的なサプリを以下に紹介します。
1. 食物繊維系(イヌリン・難消化性デキストリン)
注射による便秘対策や、血糖値の急上昇を抑えるために有効です。食後に摂取することで、GLP-1の効果をサポート。
2. 乳酸菌・ビフィズス菌
腸内環境を整えることで代謝が安定し、痩せやすい体質づくりに貢献。副作用で便秘になりやすい人にもおすすめ。
3. L-カルニチン・CLA(共役リノール酸)
脂肪燃焼をサポートする成分。軽い運動と併用することで体脂肪の減少に役立つとされています。
4. マグネシウム・ビタミンB群
代謝を助け、エネルギー効率を高める働きがあり、慢性的なだるさや倦怠感の緩和にも効果的です。
併用NGのサプリ・注意点
・刺激の強いダイエットサプリ(カフェイン大量含有など)
心拍数が上がったり、吐き気を助長する恐れがあるため、注射と併用は避けた方が無難です。
・糖質カット系サプリとの併用
GLP-1も血糖値に影響を与えるため、糖質の吸収を大きく阻害する成分とは組み合わせに注意が必要です。
・サプリの過剰摂取
「痩せたい」一心で複数のサプリを同時に摂ると、肝臓や腎臓に負担がかかることがあります。
他のダイエット法との組み合わせ
✔ ゆるい糖質制限
注射によって食欲が抑えられるため、「少量の主食」「高タンパク中心」の食事と組み合わせると、さらに減量効果が高まります。
✔ 軽い有酸素運動
ウォーキングやストレッチ程度でも、注射で減った食欲に加えて消費カロリーが増えるため、相乗効果が期待できます。
✔ 睡眠・ストレス管理
GLP-1の分泌や作用は、睡眠とストレスの影響を強く受けます。質の良い睡眠とメンタルの安定は、目に見えない“最強のダイエット法”です。
結論:注射+習慣の“ハイブリッド戦略”が最強
ダイエット注射をただ打つだけでは、得られる効果も限定的。
一方で、体の内側(腸内環境・栄養バランス)やライフスタイル(運動・睡眠)と組み合わせることで、より健康的で持続可能なダイエットが実現します。
次章では、「通院とセルフ注射、どちらがいいのか?」という実用的な選択肢を比べていきます。

